詳細


 ( ミサキ )

小野彦三郎「岬」
技法 油彩
素材 カンヴァス,油絵具
大きさ 162.3×97.3
制作年 1961(昭和36)
作家名 小野 彦三郎
作家名フリガナ オノ ヒコサブロウ
所蔵館 美術館
山の頂上の展望台から見下ろした[鳥かん図]となっている。画面に垂直につきだし、海にのびる岬、その突端にある白い灯台、水平線のとり方など計算された大胆な構図でとらえている。空の面積を少なくとり、広がりのある空間をつくりだしている。色彩は空と海、岬の緑と白い道など明快な色の[コントラスト]で描かれている。小野は見たままを写すのではなく、色や形を明快で装飾的に再構成し、緊張感のある、しかも快い画面を創作しているのだ。小野は、既成の絵画団体やジャ-ナリズムをきらい[創元会]を脱会し、その後、公募団体から離脱した作家を中心に、[十一会]を結成した。この作品が描かれた昭和38年頃に[十一会]にも別れを告げることになる。

関連情報

小野 彦三郎  ( オノ  ヒコサブロウ )
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作家名 小野 彦三郎
フリガナ オノ ヒコサブロウ
生地 宮崎県小林市
生年 1912(明治45)
没年 1971(昭和46)