詳細

マッチの軌跡
 ( マッチノキセキ )

技法 油彩
素材 カンヴァス,油絵具
大きさ 53.2×45.7
制作年 1936(昭和11)
作家名 瑛九
作家名フリガナ エイキュウ
所蔵館 美術館
この作品が制作されたのは、[フォト・デッサン]集「眠りの理由」を刊行した昭和11年、[瑛九]25歳の時である。[瑛九]はこれまでに多くの公募展に出品することがことごとく落選する。この間、[瑛九]は自己をみつめ制作について思索し悩んだ。[山田光春]あての手紙のなかに「ハチきれるゼツボウ感でキャンバスをたたこう。ゼツボウが出発だ」と述べている。この時期、[瑛九]は様々な表現技法を試みている。この作品は、赤、紺、黄などの線や丸は、直接絵具のチューブをつまみながら描いたあとが見られ、また、黄の絵具のうえにはスタンプしたような跡が残っている。生涯を通して様々な表現への挑戦を続けた[瑛九]の精神をかいまみることのできる作品である。

関連情報

瑛九  ( エイキュウ )
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作家名 瑛九
フリガナ エイキュウ
生地 宮崎県宮崎市
生年 1911(明治44)
没年 1960(昭和35)