詳細

「眠りの理由」より
 ( 「ネムリノリユウ」ヨリ )

技法 フォト・デッサン
素材 印画紙
大きさ 23.8×19.8
制作年 1936(昭和11)
作家名 瑛九
作家名フリガナ エイキュウ
所蔵館 美術館
[フォト・デッサン]集「眠りの理由」は、杉田秀夫が[瑛九]としてデビューした記念碑的な作品といえる。これはその表紙である。昭和5年、19歳の[瑛九]は、オリエンタル写真学校に入学し、写真や写真評論に没頭する。この頃から[フォトグラム]の試作をはじめている。昭和10年、以前に制作した印画紙の焼きくずを見て、その美しさに改めて感動したことが[フォト・デッサン]を生み出すきっかけとなった。カメラを使わず印画紙に直接光をあて感光させる[フォトグラム]は、[マン・レイ][モホリ=ナギ]らによっても制作されているが、[瑛九]が命名した[フォト・デッサン]は、既成のものを置いたりするだけでなく、描いたものを切り抜き、それを型紙として使った絵画性の強い独創的なものであった。

関連情報

瑛九  ( エイキュウ )
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作家名 瑛九
フリガナ エイキュウ
生地 宮崎県宮崎市
生年 1911(明治44)
没年 1960(昭和35)