長野県に生まれる。昭和６年、日本大学工学部電気科を中途退学。昭和９年まで[津田青楓]洋画塾に通う。昭和１０年、[前衛]グループ[黒色洋画展]を結成。翌年、[瑛九]と知遇を得、昭和１２年には[自由美術家協会]の結成に参加。翌１３年から１４年にかけて[瑛九]との親交を深める。昭和１７年、召集され、終戦後さらに３年間シベリアでの抑留生活を送る。帰国後は戦前の制作を土台に純粋抽象を追求し細密な幾何学的抽象様式を確立した。[瑛九]との友情はさらに深まり、[瑛九]が浦和に移って没するまで家族を含めての交流が続いた。昭和３８年第７回日本国際美術展で「相似」が最優秀賞を受賞。グッゲンハイム国際美術展、ヴェネツィア・[ビエンナーレ]等に数多く出品し、高い国際的評価を得ている。