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海水茶屋
 ( カイスイヂャヤ )

中澤弘光「海水茶屋」
技法 油彩
素材 カンヴァス,油絵具
大きさ 80.0×60.5
制作年 1915(大正4)
作家名 中澤 弘光
作家名フリガナ ナカザワ ヒロミツ
所蔵館 美術館
この絵は、[外光派][黒田清輝]のもとで学んだ影響が強く残っている作品である。[外光派]は陰影部分に紫色を用いて[紫派]とも呼ばれた。黒田はフランスから帰国し、明治の洋画に新しい風を吹き込んだ。黒田が[東京美術学校]の教授になると[外光派]は洋画の主流になっていく。中澤は22歳の時に[東京美術学校]に入学し、黒田に師事した。この絵も、砂浜の子供達の影の紫色、その色と響き合うように配された各所の紫色や青色の[点描]風の筆あとに[外光派]の特徴があらわれている。強い光を受けた子供達と、茶屋の中の日影に描かれた健康的な女性が、夏の明るい海辺のふんい気を伝えている。

関連情報

中澤 弘光  ( ナカザワ ヒロミツ )
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作家名 中澤 弘光
フリガナ ナカザワ ヒロミツ
生地 東京都
生年 1874(明治7)
没年 1964(昭和39)