詳細

作品
 ( サクヒン )

技法 油彩,コラージュ
素材 カンヴァス,油絵具,ひも
大きさ 194.2×130.5
制作年 1964(昭和39)
作家名 桂 ゆき
作家名フリガナ カツラ ユキ
所蔵館 美術館
桂ゆきは、戦前のまだ油絵が女性にはなじみのうすかった時代から、異色の女流作家として[東郷青児][藤田嗣治][海老原喜之助]らから認められ、[前衛]画家として注目を集めていた。既成の絵画のあり方にとらわれず、自分だけの作風をつくりあげようとするその制作態度は、平成3年に77歳で亡くなるまで貫かれた。桂の作品には、しばしば奇妙な生き物が登場する。この作品に描かれているのは虎であろうか。桂は昭和30年の「虎の威を借りた狐」という作品で、虎を権力の象徴として描いている。この作品に描かれた虎は、奇妙に誇張されたユ-モラスな表現をたたえており、彼女独特の優雅な社会風刺といえるだろう。

関連情報

桂 ゆき  ( カツラ ユキ )
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作家名 桂 ゆき
フリガナ カツラ ユキ
生地 東京都
生年 1913(大正2)
没年 1991(平成3)