詳細

蓼科山
 ( タテシナヤマ )

小野彦三郎「蓼科山」
技法 油彩
素材 カンヴァス,油絵具
大きさ 116.5×80.5
制作年 1968(昭和43)
作家名 小野 彦三郎
作家名フリガナ オノ ヒコサブロウ
所蔵館 美術館
この作品は、長野県にある蓼科山(たてしなやま)を描いたものである。山々の稜線(りょうせん)が手前の方から徐々に蓼科山の頂上へ向かい、色も緑の深さを増し幾重にもかさなっていく。色を置いていくように、一筆一筆ていねいに描き、重ねた色が下の色と響き合っている。小野の作品は、画面構成、マティエールや色づかいなどで、「大和絵風の表現」「日本画的な空間と装飾性」と評されていた。この作品でも、光沢のない絵肌と色調などに小野の特徴が表れている。この作品は、小野の晩年56歳の頃に描かれたものであるが、色彩と斬新な画面構成に、衰えることのない創作意欲を感じることができる。

関連情報

小野 彦三郎  ( オノ  ヒコサブロウ )
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作家名 小野 彦三郎
フリガナ オノ ヒコサブロウ
生地 宮崎県小林市
生年 1912(明治45)
没年 1971(昭和46)