詳細


 ( フン )

技法 油彩
素材 合板,油絵具
大きさ 48.3×36.4
制作年 1981(昭和56)
作家名 山口 長男
作家名フリガナ ヤマグチ タケオ
所蔵館 美術館
山口の作品には、昭和25年頃から黒い画面に黄土色や赤茶色で、円形や単純な棒状の形が描かれるようになる。この作品の描かれた昭和56年頃には、画面のほとんどが黄土色か赤茶色のどちらかで覆(おお)われ、ペインティングナイフで重厚なマティエールが作り出されている。山口は、晩年まで一貫して使われたこの黄土色と赤茶色について、「赤っぽい茶ですがこれは朝鮮の色、もう一方の白っぽい茶は中国の黄土色です。ボクは大体茶系統の性格だと思うのですが、これは体質とか気質と関連があるかもしれません」と述べている。山口は韓国で生まれ一時期を過ごした。慣れ親しんだ場所から感じた色が、自然と作品にも表れている。

関連情報

山口 長男  ( ヤマグチ タケオ )
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作家名 山口 長男
フリガナ ヤマグチ タケオ
生地 韓国
生年 1902(明治35)
没年 1983(昭和58)