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木造阿弥陀如来及び両脇侍像(三躯)

 ( もくぞうあみだにょらいおよびりょうわきじぞう(さんく) )

指定者
種別 重要文化財
指定年月日 S19.9.5
所在地 国富町大字本庄(万福寺)
この阿弥陀如来三尊像は、国富町万福寺の本尊であり、中尊の阿弥陀如来、左脇侍の観音菩薩、右脇侍の勢至菩薩という構成である。三尊像とも鎌倉時代の作で、頭体部を一材から彫り出して内側を浅く刳り抜き、それに細部を取り付けるという、一木彫りと寄木造りの中間的な構造をとる。もとは表面に彩色があったものと思われるが、現在は榧の美しい木目の表れた素地のままである。像高は、薬師如来座像が78.8㎝、両脇侍が99.1㎝である。
 阿弥陀如来座像は、像内腹部の墨書銘により、貴喜四(1232)年に大仏師僧聖賢が造立したことがわかっている。鎌倉時代初期の作品であるが、どっしりと豊かな容姿には、平安時代後期の作風も残されている。

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