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西都原古墳群

 ( さいとばるこふんぐん )

指定者
種別 特別史跡
指定年月日 S9.5.1
所在地 西都市大字三宅字原口3943番の1ほか
 西都市街地の西方に広がる標高約60mの台地上と、それより一段低い段丘上に分布する一大古墳群である。大正元年(1911)から6年にかけて、わが国初の学術調査が行われたことでも知られる。昭和9年に国の史跡に、昭和27年に特別史跡に指定された。
 約58万㎡に及ぶ史跡地内には309基の古墳がある(前方後円墳29基、円墳279基、方墳1基)。また台地のほぼ中央には宮内庁の陵墓参考地に治定されている2基の古墳(男狭穂塚・女狭穂塚)がある。加えて、台帳未登録の古墳が存在し、また多くの横穴・地下式横穴が見られるなど、3世紀から7世紀にかけての多様な埋葬のあり方を知ることができる。
 当古墳群では、昭和40年から実施された「風土記の丘」保存整備事業により、芝貼りや樹木の植栽、資料館建設などが行われ、史跡公園としての整備が進められた。さらに平成7年度から、宮崎県教育委員会による発掘調査や墳丘復元が行われている。これまでに、前方後円墳の埋葬主体見学施設(13号墳)や、横穴・地下式横穴見学施設(酒元ノ上横穴墓・4号地下式横穴墓)、横穴式石室の補修(鬼の窟古墳)、葺石の露出表示(100号・171号)などが完了している。また平成16年4月には県立西都原考古博物館が開館した。さらに、男狭穂塚・女狭穂塚では、宮内庁の許可を受けて、宮崎県教育委員会が測量図作成や地中探査事業を実施した。

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