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鍍銀蓮池文華蔓

 ( とぎんれんちもんけまん )

指定者
種別 有形文化財
指定年月日 S46.6.11
所在地 延岡市北町2丁目1の3(三福寺)
華鬘は、仏前を飾るために仏堂内の欄間にかける装飾で、インドの風俗で男女の体を装飾するために生花の花輪を用いたものから転化して仏具となったものである。
この華鬘は、銅板に銀を焼き付けたもので、高さ20㎝、幅27.3㎝で、蓮を透かし彫りにし、花弁や葉脈など細部を毛彫りで表現している。
延岡藩主有馬氏の菩提寺であった白道寺の刻銘が施されており、華鬘の形や意匠に江戸時代初期の特色が見られることより、有馬氏が延岡を領した慶長19(1614)年から元禄5(1692)年の間に製作されたものと考えられる。
 白道寺は元は大貫にあったが、有馬康純が藩主の時に北町に移り、有馬氏が越後(新潟)糸魚川に転封された時に移設され現在は福井県にある。
 この華鬘は現在は三福寺が所有しており、形や意匠が江戸初期の特色を示し、寺の歴史も表している貴重な工芸品である。

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