詳細

鉄鰐口

 ( てつわにぐち )

指定者
種別 有形文化財
指定年月日 S46.6.11
所在地 延岡市行縢町741(行縢神社)
 鰐口は、社殿や仏堂正面の軒下につるす金属製の音響具である。扁円・中空で下方に細長い口がある。参詣者は布で編んだ綱を振り動かしてうち鳴らすものである。
 この鰐口は、延岡市の行縢(むかばき)神社の所有で、慶長10(1605)年に延岡城主高橋元種の娘が寄進したものである。鉄鋳造の口径47㎝、厚さ18.5㎝の大きさで、本体中央部に剣弁に九曜星(くようせい)を表現した意匠を持つ。
 この鰐口は日向地方の作品と見られ、行縢神社社殿にも元種の娘が寄進したことが書き記されている。

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