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木造神像〈男神坐像1躯・女神坐像1躯〉(附:木造神像2躯)

 ( もくぞうしんぞう〈だんしんざぞう・じょしんざぞう〉 )

指定者
種別 重要文化財
指定年月日 R2.9.30
所在地 高千穂町大字三田井1037(高千穂神社)
 高千穂神社に伝わる神像(男神像、女神像)で、いずれもヒノキ材の一木彫成の像である。男神像の高さは88.7㎝、女神像は63.3㎝である。現在、彩色は剥落しているため、髪の墨色や唇の朱、袍の墨色や袴の朱彩などが残る程度で、ほとんど素地が現れている。
 男神像と女神像の1組については、男神像のみ内刳りを施すに対し、女神像は丸彫りのままで内刳りを行わず、若干の異同はあるものの、ともに面を深くまた鼻目を強く刻む点など共通するものがあり、一木彫成像らしい重厚さと力強さが感じられる。製作は、平安時代末期の作とされている。
 もう一方の1組(附)は、前の組に比べて荒彫りで作風の粗豪さが目立つ。制作年代も鎌倉時代と推定される。写真は高千穂町歴史民俗資料館所蔵のレプリカである。

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