イタリア、トリノに生まれる。トリノの美術学校で素描を学び、ローマで制作活動に入る。1900年のパリ旅行で新印象主義に影響を受ける。ローマに戻ってボッチョーニらと知り合い、詩人マリネッティの提唱する
[未来派]の運動に参加。1910年の「
[未来派]絵画宣言」に署名し、30年代まで同派の中心作家として活躍する。物体の連続する動きを並べて描く手法を発展させ、パターンや色彩の配列によって運動を視覚化する抽象的な構成へと向かう。1913年から、運動の軌跡を造形化する抽象的な立体作品を制作する。映画や舞台美術にも関心を持ち、様々な分野で
[未来派]の理想の実現を試みた。