現本殿は寛文元年（1661）の建立で、周囲に覆屋がつく。建物は小規模な七間社流造であるが、平面は五間三面庇の特異な形式である。
　身舎は桁行五間、梁行二間で、円柱を自然石礎石上にたて、内部は一室で床は板張り、天井はなく虹梁束の架構となっている。柱は面取りが大きく内法長押に古めかしい趣をもつ、彩色社殿である。建築年代を示す棟札も残されており、本殿とともに貴重な歴史資料である。