田代神社の御田祭と農耕行事
( たしろじんじゃのおんださいとのうこうぎょうじ )
指定者 |
県 |
種別 |
無形民俗文化財 |
指定年月日 |
S63.3.8 |
所在地 |
美郷町西郷区田代権現山161の1(田代神社氏子総代会) |
田代神社において、毎年奉納されている御田祭とそれに伴う農耕儀礼は、古い型の田植唄や幟持ちなど古風な習俗をとどめるもので、約300年前にまで遡る伝統を持ち、古来田植え作業が村落の共同作業であると同時に神事であったことを裏付けている。
祭りに伴う農耕行事も苗代床上げから、秋の稲刈り、脱穀まで古式にのっとり行われ、春、秋の大祭には宮田(神田)からの収穫物を供え神事を行っている。
中でも特筆すべきは、田代神社の氏子を中心に祭祀組織がしっかりしており、田代集落のすべての地区が、何らかの形で御田祭を中心とした諸行事に参加していることである。これは、祭りの要である村落共同体の核があり、大雄寺の檀家も田代神社の氏子もすべて何らかの役割を持ち村全体の祭りとなっている。