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オオヨドカワゴロモ自生地

 ( おおよどかわごろもじせいち )

指定者
種別 天然記念物
指定年月日 H28.3.1
所在地 岩瀬川河川区域の内、旧岩瀬橋から同河川と辻の堂川との合流地点までの間(小林市野尻町三ケ野山3246-2地先を除く)
 オオヨドカワゴロモは、カワゴケソウ科の植物であって、大淀川水系にのみ生育している固有種である。
 カワゴケソウ科の植物は、熱帯地域が主な分布地であり、流れが速くきれいな川の浅い水中の岩の表面に根が葉状に広がって張り付いて生育する。
 一見すると苔類のような姿であるが、実体は水生の顕花植物であって、その形状や生態は、種子植物の中では珍奇である。
 日本に自生するカワゴケソウ科の植物は、どの種も宮崎県と鹿児島県のみに分布しているが、このように温暖帯に自生していること自体が極めて稀なことであるといえる。
 オオヨドカワゴロモが確認されているのは、現在、大淀川支流の岩瀬川の一部においてのみであり、これは、カワゴケソウ科の自生地としては世界最北限となる。

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