詳細

木造地蔵菩薩半跏像(一躯)

 ( もくぞうじぞうぼさつはんかぞう(いっく) )

指定者
種別 有形文化財
指定年月日 S40.8.17
所在地 宮崎市佐土原町大字上田島767(大光寺)
 大光寺に安置されている地蔵菩薩像は、首をやや右に傾け、左手は錫杖を持ち、右手は指先を軽く曲げ頬に近づけている。座り方は右膝を立て、左足を踏み下げるいわゆる半跏の姿勢である。
 額の髪ぎわを波形につくり、両眼はやや幅広く、顔の幅も広くゆったりとした面相は、鎌倉時代の特色がよく出ている。
 厚手の彩色を施したなかに、丸刀のすき目が素地に見られる。作技もなかなか巧みで、南都で学んだ中央の作風が小像ながら伺える。
造りはヒノキ材の寄木造り、布張り錆下地に彩色、玉眼を入れ両耳をうがっている。
 作者は、同寺に安置されている木造騎獅文殊菩薩及脇侍像を造立した康俊またはその一門に手によるものと考えられている。

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