宮崎神宮の社殿群は、伊東忠太の設計により明治40（1907）年に造営されたもので、左右対称の配置と復古的で端正な社殿形式に特徴がある。国の登録有形文化財として、神殿・幣殿・渡殿・神饌所・透間垣・拝所・正門・玉垣・石柵および徴古館が登録されている。
　透間垣は、神殿を囲む総延長88ｍの板垣である。構造は基壇上に円柱を建て、その上に銅板葺きの屋根を据えるものであり、板壁には連子窓を設けている。南側は両開きの板戸を付けて、出入り口としている。