詳細

日之影神楽

 ( ひのかげかぐら  )

指定者
種別 無形民俗文化財
指定年月日 H29.8.28
所在地 日之影町27地区
 日之影町内の神楽は4つの系統「深角(ふかすみ)系」「岩井川(いわいがわ)系」「岩戸(いわと)系」「四ヶ惣(しかそう)系」に分類され、これらを総称して「日之影神楽」という。神楽は毎年11月から2月にかけ、今年の実りへの感謝と五穀豊穣を祈願し、町内各集落の神社、神楽宿にて奉納される。
 御神屋の設(しつら)えや番付など、隣接する高千穂町の神楽と共通する部分が多く、記紀神話の天岩戸開きに関連する「岩戸五番」に重きを置く。日之影神楽は令和2年(2020)現在、27の神楽保存会を有する(休止中を含む)が、夜を徹して神楽が奉納されるのは、岩井川系の大人(おおひと)神楽のみとなっている。町内の他地区では形態を変えながらも、神楽が集落維持の要としての役割を担っている。周辺の神体山(しんたいさん)の信仰を取り入れた伝承基盤を背景としており、その多様性が魅力である。