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旧二見家住宅

 ( きゅうふたみけじゅうたく  )

  • 旧二見家住宅(1)
指定者
種別 有形文化財
指定年月日 H30.2.26
所在地 宮崎市高岡町内山3627番地
 江戸時代に去川御定番を勤めた二見氏の住宅で、「去川御仮屋」とも呼ばれており、住居でありながら藩主が休憩所として使用するなど公的な機能も併せ持つ武家住宅であった。建設年代は座敷棟が安政2(1855)年、居室棟が明治28(1895)年である。現在は、宮崎市によって明治28年時の姿に復元修理が行われている。
 旧薩摩藩領に多く分布する分棟型住居であるが、向かって右側にある座敷棟が公的な接客空間であったため、向かって左側の居室棟に日常生活や農作業のすべての機能が集約されるという特異な間取りになっている。旧薩摩藩の関所の御仮屋で現存しているものは他になく、南九州における分棟型住居の中でも特徴のある空間構成の中で江戸時代の公的な空間を残す住宅として貴重である。

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