詳細

鞍埼灯台(附 囲障 二所、旧回転機械分銅自動巻揚装置 一式)

 ( くらさきとうだい (つけたり いしょう、きゅうかいてんきかいふんどうじどうまきあげそうち) )

  • ※写真提供 文化庁
指定者
種別 重要文化財
指定年月日 R6.12.9
所在地 宮崎県日南市南郷町中村字倉崎
航行の難所日向灘に位置する大島の南端、海抜約84 メートルの断崖上に建つ洋式灯台。明治期に横浜・香港間航路の安全確保のため設置された主要航路標識。明治17年8月15日に竣工、初点灯した。設計は工部少技長の藤倉見達(ふじくら けんたつ)。灯台は高さ14.1 メートルで、灯塔下部を囲むように付属舎が取り付き、全体を白色塗装とする。灯塔は無筋コンクリート造で、平面は正12 角形。灯籠は上段四角形、下二段を三角形の格子とした金属製骨子にガラスをはめる。日向灘南方を行き交う船舶の安全を明治前期から守り続けてきた九州南部に現存する最古の洋式灯台として近代海上交通史上、価値が高い。日本人技術者が主導して建設した我が国最初期のコンクリート造構造物としても重要である。

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