押方二上神楽(おしかたふたがみかぐら)
Oshikata-FutagamiKagura

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15分版 15min

2時間版 2hrs

【押方二上神楽】
  神話の里高千穂町から熊本県に延びる、国道218号線沿いの五ヶ瀬町山境に、日向風土記逸文(ひゅうがふどきいつぶん)、日本書紀一書第四項に、天孫瓊々杵尊(てんそんににぎのみこと)が天降りされたと記される二上山(ふたがみやま)がある。雄岳・雌岳が連なる二上山は、古くから伊邪那岐(いざなぎ)・伊邪那美神(いざなみのかみ)を祭祀する信仰の山で、麓に鎮座する二上神社は、898年に社殿が創建されたと伝えられている。1511年に再建された本殿は、1814年に火災に遭い、再建された。魔除け、端午の節句で祀られる鍾馗像(しょうきぞう)や、伊邪那岐・伊邪那美神の彫刻が施されている。境内地には拝殿・本殿のほか、祓所・神輿殿(みこしでん)・神楽殿・宝物殿などがあり、旧拝殿社には三十六歌仙の天上絵が描かれ、高千穂郷社の面影を残している。
  押方二上神社の氏子は山附(やまつき)区の3集落42世帯、跡取川(あととりがわ)区の2集落25世帯、三原尾野(みはらおの)区16世帯で構成され、夜神楽は6集落の廻し当番で行われる。神楽保存会会員は17名で、40代から60代前半の舞手が大半を占めている。
  氏子集落には、神楽歌で「日向(ひゅうが)なる二上嶽の麓にて 乳ケ岩屋(ちちがいわや)に子種まします」「花は散る紅葉は落ちる鞍掛(くらかけ)の 位はいつも有明の月」と歌われる、小谷内(こだにうち)の洞窟・乳ケ窟(ちちがいわや)をはじめ、鞍掛山、跡取川奥畑の大日如来や横原(よこわら)天神社など、多くの神仏が大切に祀られている。また、地域づくりの一環として、山附渓谷ホタル祭り、集落ロードウオーキング大会をはじめ、小学校における俳句指導、農業体験学習の場としての水田・水車小屋提供など、学校を支えるボランティア活動も活発に行われている。

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