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交差する歴史と神話みやざき発掘100年

西都原古墳群
Saitobaru burial mounds

西都原古墳群全景

西都原古墳群全景

 現在の西都市街地西側の台地上、南北約4.2㎞・東西約2.6㎞の広範囲に古墳群が展開している。古墳群は、標高約60~70mの西都原台地、標高約20~60mの中間台地、標高約10mの沖積地に位置する複数の支群から構成され、前方後円墳31基・方墳2基・帆立貝形古墳1・円墳285基の計319基が現存しており、確認された地下式横穴墓・横穴墓、削平され消滅した古墳を加えると、その数はさらに増え、言うまでもなく南九州最大規模の古墳群となる。

西都原81号墳

西都原81号墳

 古墳群は、古墳時代前期前半段階の3世紀末~4世紀前半頃の前方後円墳の81号墳[墳長約54m]の築造頃を契機に造営を開始したと考えられ、古墳時代中期前半段階の5世紀前半には、台地西部の丸山支群に列島最大規模の帆立貝形古墳の男狭穂塚古墳[墳長約176m]、九州最大規模の前方後円墳の女狭穂塚古墳[墳長約176m]が築造される。古墳時代後期段階の6世紀代に入ると、大型の前方後円墳を築造しなくなり、一ツ瀬川対岸の新田原古墳群に古墳築造の主流を譲ることとなるが、6世紀後半以降には、再び首長墓クラスの前方後円墳の202号墳(姫塚)[墳長約57m]、円墳の206号墳(鬼の窟古墳)[直径約36m]を築造する。

西都原202号墳(姫塚)

西都原202号墳(姫塚)

 現在、宮崎県教育委員会によって史跡整備に伴う発掘調査が継続的に行われており、調査成果として数多くの情報が得られているとともに、築造時の墳丘の姿や遺構内部が見学できる施設を設けるなどの整備が進められている。
 古墳群は1934(昭和9)年に国指定史跡、1952(昭和27)年には特別史跡に指定されている。

所在地 西都市大字三宅字西都原西ほか
交通手段 電車 JR日豊本線「佐土原駅」からタクシー利用(30分)
バス 宮崎交通「西都バスセンター」下車 タクシー利用(10分)
宮崎交通「西都原考古博物館」下車 徒歩5分[便数少ない]
自家用車 東九州自動車道「西都IC」から約10分
問い合わせ 宮崎県立西都原考古博物館 電話:0983-41-0041
西都市教育委員会社会教育課 電話:0983-43-0846

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