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長薗原遺跡


投稿日: 2023年2月13日

長薗原遺跡は宮崎市と西都市、国富町の3 市町村の境界近くの遺跡です。東西に3 ㎞ほどびた標高約90m の台地の東端から500m ほど離れた台地の上にあります。
調査の結果、遺構は縄文時代早期の集石遺構や炉穴、陥し穴状遺構が確認されました。陥し穴状遺構とは、動物を捕まえるために使われた穴のことで、深さは1m を超えるものもあります。その底に小さな穴がみられることもあり、これは陥し穴に落ちた動物の動きを止めるため棒のようなものを挿した跡だと考えられています。長薗原遺跡の陥し穴状遺構には、この小さな穴に10 個近くの石が入っていたものもあり、挿(さ)した棒の位置を調整もしくは補強するために石を使ったのではないかと考えられています。
遺物は旧石器時代の石器が数、種類ともに多くみつかっています。石器が出土した場所は、遺跡の中でも限られた場所に集中しており、当時の人々の生活のようすを考えるうえで重要な情報です。

 

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