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陥し穴土層剥ぎ取り標本[西畦原第2遺跡(新富町)]

陥し穴土層剥ぎ取り標本この写真は分館に展示してある土層の剥ぎ取り標本です。

写真からわかるように水平に堆積したオレンジ色の火山灰層を掘り抜いて大きな穴が掘られています。この穴は動物の通り道に掘られた「陥し穴」で、土層の剥ぎとり標本がつくられた西畦原第2遺跡では合計6基の「陥し穴」が見つかっています。

この「陥し穴」は検出面からの深さが2.3mあり、写真には表れていませんが、底部に杭を刺したと思われる径6~9㎝の小穴が4つ確認できました。

土層の状況や穴の中に埋もれている土に含まれた火山灰や炭化物の分析、他の「陥し穴」の状況などを総合的に判断すると、この「陥し穴」がつくられた年代は旧石器時代終末期頃と考えられています。

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