宮崎県立美術館
宮崎県立美術館外観 ロビー
コレクション展

当館の収蔵作品を紹介するコレクション展。郷土作家はもちろん、海外の著名な作家の作品も多数紹介しており、
県外から来られたお客様にも大好評をいただいています。コレクション展は年に4回、多彩なテーマを設けて開催します。

第3期コレクション展

平成28年10月23日(日)〜12月20日(火)

名品ベストU

 宮崎県立美術館では、「郷土出身作家及び本県にゆかりのある作品」「わが国の美術の流れを展望するにふさわしい作品」「海外のすぐれた作品」という3つの柱にそって、作品収集を進めています。

 展示室1では、この中からコレクションを代表する国内外の名品、当館が誇るシュルレアリスムコレクションの名品を選りすぐって紹介するとともに、毎回テーマを変え、特定の分野やグループ等にスポットを当てた特集展示も行います。

 今回は、ルオーやシニャック、マグリットら海外作家、藤島武二、海老原喜之助、堅山南風ら国内作家の名品に加え、「生と死」をテーマにフィニーやベルメールらの作品を紹介しています。多彩なコレクションの魅力をご堪能ください。

作品画像

藤島武二
「台南聖廟」

宮崎の美術U

 明治時代、日本の絵画は急激な社会の変化の中で転換期をむかえます。西洋の表現も取り入れられ、新しい「日本画」を求めた模索が始まりました。この時代に活躍した本県出身の日本画家として、伝統的な狩野派の流れを汲む山水画で力を発揮した山内多門がまず挙げられます。また、同時代に秀麗な美人画で認められていたのが益田玉城です。

 一方、本県出身の洋画家では、太い輪郭線と鮮やかな色彩で独自の画風を追究した塩月桃甫が、大正5年に文展(文部省美術展覧会)に入選しています。また、力強い筆づかいで生命力あふれる女性像を描いた山田新一などが中央画壇で活躍しました。

 ここでは、宮崎県を代表するこれらの作家の作品を紹介するとともに、今回は日本画にスポットを当てたコーナー展示も行います。

 本県出身の作家やゆかりの作家による作品の魅力をお楽しみください。

作品画像

山田新一
「マルセーユ」

美しい構成

 美術作品には色や形などの様々な要素があり、それらの組み合わせ(=構成)で成立しています。ここでは、様々な形や文様などを巧みに構成した作品を紹介します。

 上村次敏は、形を構成することに重きをおいて、長年にわたり植物をテーマとして作品を制作し続けました。

 泉茂は「0号シリーズ」と呼ばれる制作に取り組む際、構成にコンパス、定規を使用する等の決まりごとを定め、1300枚ほどの構図を創作しています。

 オノサト・トシノブは、「丸(円)」に着目して、それを四角で分割し、色と形によって独自の構成を生みだしていきました。
十三代今泉今右衛門は、色鍋島の古典文様を研究し、自らも自然の草花を丹念に観察した上で、器の中に動きのある文様構成を創りだしていきました。

 それぞれの作家が追い求めた「美しい構成」をご覧ください。

作品画像

泉茂
「MF4016」

瑛九の世界U

 宮崎市出身の瑛九(本名:杉田秀夫)は、生涯を通じて常に新しい表現を求め、写真や版画、油彩など様々な技法に取り組みました。またその作風も、初期から晩年に至るまで、印象派やシュルレアリスム(超現実主義)風、抽象的な作品など、多彩に変化しました。

 20代でフォト・デッサン集『眠りの理由』を刊行し、一躍美術界で脚光を浴びた瑛九は、様々な技法や表現を模索した後に、その集大成ともいえる点描による絵画空間へとたどり着きました。

 今回の展示では、油彩や版画など、各領域の代表的な作品に加え、「音楽」をテーマにした作品を特集して紹介します。没後60年近くを経て、今なお輝き続ける瑛九作品の魅力をお楽しみください。

作品画像

瑛九
「月」

フォルム

 本展示室では、長い歴史と伝統を持ち、多くの素晴らしい作家を生み出してきたイタリアの彫刻を紹介します。

 彫刻には素材や技法、作品を取りまく空間、そしてフォルムなど基本的な要素がいくつかあります。その中のひとつ、フォルム「forme(仏)」はラテン語の「forum」を語源としており、「形」、「形式」を意味します。

 ここでは、彫刻作品の「形」が生み出す美しさや力強さ、荘厳さなどに着目してご覧いただきます。

 素材の特性を生かした曲線的でやわらかいフォルムによって愁(うれ)いや優しさを感じさせるヴァンジ、無機質な道具や機械のような形態でどこか不安や張り詰めた緊張感を感じさせるトルッビアーニ、枢機卿の姿を単純化した形態で表現し、厳かな雰囲気の中にも温かさに満ちたマンズーの作品をお楽しみください。

作品画像

ジュリアーノ・ヴァンジ
「花と座婦」

みやざきデジタルミュージアム
コレクション展で展示している当館収蔵作品の画像や解説等(一部)がご覧になれます。

名品ベストU

「ピエロ」 ジョルジュ・ルオー
「台南聖廟」 藤島武二
「玻璃槽(鯉)」 堅山南風
「二つの頭蓋骨」 レオノール・フィニー
「ノラ」 ハンス・ベルメール

宮崎の美術U

「ロボを吹く少女」 塩月桃甫
「伊太利婦人像」 鱸利彦
「颶風」 山内多門
「秋高雄」 益田玉城
題不明 山本泰業

美しい構成

「篭(1)」 上村次敏
「MF4016」 泉茂
「A・13」 オノサト・トシノブ

瑛九の世界U

「眼」 瑛九
「ともしび」 瑛九
「月」 瑛九
「田園B」 瑛九
「愛の歌」 瑛九
フォルム   

平成28年度コレクション展

展覧会名 内 容 会 期

第1期

名品ベストT
宮崎の美術T
描かれた想い
瑛九の世界T
フィノッティの世界

ピカソやボナール、マッソン、菅井汲、浜口陽三など、国内外の名品を紹介します。また、特集展示として、版画集『アルチュール・ランボー』全作を展示します。
宮崎県を代表する日本画家の山内多門や益田玉城、洋画家の塩月桃甫や山田新一などの作品を紹介するとともに、「水彩の魅力」をテーマに特集展示を行います。
北川民次や絹谷幸二らによる、描かれた人々の喜びや哀しみ、愛情など、様々な想いが表現された作品を紹介します。
瑛九の代表作品とともに、瑛九が刊行した版画集の中から作品を特集して紹介します。
当館のイタリア彫刻コレクションの中から、異質な要素を融合させたフィノッティの作品を紹介します。

平成28年
4/29(金)〜7/6(水)

終了しました。

第2期

たんけんミュージアム2016
アート大かいぼう!
彫刻のヒミツ

だれもがアートを身近に楽しめる恒例の「たんけんミュージアム」。新しい発見と感動があなたを待っています。
彫刻作品のテーマや技法、素材などに着目して、作品の魅力を分かりやすく紹介します。

平成28年
7/12(火)〜10/16(日)
※「彫刻のヒミツ」は8/31まで

終了しました。

第3期

名品ベストU
宮崎の美術U
美しい構成
瑛九の世界U
フォルム

シニャックやルオー、マグリット、海老原喜之助、堅山南風など、国内外の名品を紹介するとともに、「生と死」をテーマに特集展示を行います。
宮崎県を代表する山内多門や塩月桃甫、鱸利彦などの作品を紹介します。また、「日本画の魅力」と題して、川合玉堂らの名品も併せてご覧いただきます。
オノサト・トシノブや十三代 今泉今右衛門など、様々な形や文様などを巧みに構成した作品を紹介します。
瑛九の代表作品とともに、「音楽」をテーマにした作品を特集して紹介します。
彫刻作品の放つ美しさや力強さ、荘厳さなどを、その形態に着目して紹介します。

平成28年
10/23(日)〜12/20(火)

第4期

名品ベストV
宮崎の美術V
あふれるイメージ
瑛九の世界V

ピカソやクレー、デ・キリコ、池田満寿夫、泉茂など、国内外の名品を紹介します。併せて、2017年に生誕100年となる浜田知明の「小さな版画集」を展示します。
宮崎県を代表する益田玉城や山田新一、小野彦三郎などの作品を紹介するとともに、「宮崎を描く」をテーマに特集展示を行います。
山口啓介や泉茂など、あふれるほど豊かな発想から生まれ、観る人が自由に想像して楽しめる作品を紹介します。
瑛九の代表作品とともに、美術団体の活動を資料と併せて紹介します。
平成29年
1/5(木)〜 4/16(日)

過去のコレクション展はこちら(PDFファイル 32KB